UBS版聖書本文の検証
マタイ5・22

削除により食い違いが生じている事例

ウィルバー・N・ピッカリング博士

新約聖書本文TRの訳例
《ギリシャ語》
エイケー」(理由なく

《訳例》
自分の兄弟に理由なく怒っている者はみな、…TR 新約聖書

「すべて軽ろ軽ろしくその兄弟を怒る者は…」新契約聖書

「whosoever is angry with his brother without a cause shall be…」KJ

UBS版ギリシャ語本文ほか、 ごく少数の写本の読み方と訳例
《ギリシャ語》
(UBS版ギリシャ語本文/シナイ写本/バチカン写本ほか、ごく少数の写本の読み方)
「(該当するギリシャ語が存在しない!)」

《訳例》
「兄弟に対して怒る者は、だれでも」
理由なく」が存在しない
問題点
 食い違いが生じています(エペソ4・26ほか参照)。
 怒りはコントロールされ、適切に管理されるべきですが、絶対的に禁じられてはいません(しかし、UBS版の本文では実質的に禁じています)。  
コメント
 怒りは、イエス様について(マルコ3・5)も、神についても、幾度も記されています。
 この箇所についてもブルース・メッツガーUBS版本文の編集者)は、実質的にそれを「より困難な読み方」として、こう述べています。
 「この語は、不必要なものとして削除されたというよりも、この厳格な概念を緩和させるために写字生たちによって付け加えられたのだろう」注1
 それが削除されたことの理由は、ほかにはないのでしょうか?
 削除されていないことを証明している、非常に初期の外的証拠が、非常に多くあるのです。
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注1)Bruce Metzger,"A Textual Commentary on the Greek New Testament", p.13



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