UBS版聖書本文の検証
使徒19・16

改ざんにより明白な矛盾を生み出している事例

ウィルバー・N・ピッカリング博士

新約聖書本文TRの訳例
《ギリシャ語》
「アウトーン」(彼らを

《訳例》
その邪悪な霊が内にいたその人は、彼らの上に跳びかかり、彼らを押さえ込んで…TR 新約聖書

「悪しき霊に憑かれたるかの人、彼等に跳びかかり、勝ちてひしぎたれば…」新契約聖書

「the man in whom the evil spirit was leaped on them, and overcame them, and…」KJ

UBS版ギリシャ語本文ほか、 ごく少数の写本の読み方と訳例
《ギリシャ語》
UBS版ギリシャ語本文・シナイ写本・バチカン写本ほか、ごく少数の写本の読み方
「アンフォテロン」(二人を

《訳例》
「かくて悪霊の入りたる人、かれらに跳びかかりて二人に勝ち、これを打ちひしぎたれば…」

「the man, in whom was the evil spirit, leaped on them and subdued both of them」(NAS 1963年版)
問題点
 スケワの息子たちは七人であって、二人ではありませんでした。  
コメント
 この箇所で「二人(both)」が七人(使徒19・16)のことをさすと正当に主張できる根拠は何もありません。注1
 それなのに、ほとんどの現代版の聖書は、「二人(both)」を「みんな(all)」であるとみなしています。
 実際にNASV(1963年版)は「彼ら二人」と訳しており、明白な矛盾を生み出しています!
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注1メッツガーはこう述べています。
 「『七人』を『二人』と一致させることが困難なのは、この両者を含む本文を、あり得ない本文とみなすことほど大きなものではない。
 しかし、他方、とてもやっかいなのは、もし最初の原文に『七人』がなかったとしたら、『七人』がどうやってこの本文に入り込んで定着したのかを説明することだ。…」(pp.471-472)



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