| 新約聖書本文TRの訳例 |
御子なるイエス様に関して、こう記されています。
「敬虔についてのこの奥義は偉大です。
『神は肉において現され、霊において義とされ、御使いたちによって見られ、諸国民の間で宣べ伝えられ、世界で信じられ、栄光の内に取り上げられた』」(第一テモテ3・16: TR 新約聖書)
「敬虔の奥義は大なり
神肉体となりて顕れ霊に因りて義とせられ天使に見られ異邦人の中に宣伝へられ世の人に信ぜられ栄光の中に挙られ給へり」(明治元訳聖書)
「great is the mystery of godliness・
God was manifest in the flesh,…」(KJ)
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| ネストレ版/UBS版聖書の訳例
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「確かに偉大なのは、この信心の奥義である、
『キリストは肉において現れ、霊において義とせられ、御使たちに見られ、諸国民の間に伝えられ、世界の中で信じられ、栄光のうちに天に上げられた』」
★キリスト」は原文に存在しない語
「…He who was revealed in the flesh(肉において現された者)…」(NAS/NIV/RSV/NEB)
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《コメント》
この箇所は、KJ版聖書に書かれている通り、イエス様が神であることをはっきりと教えています!
「(肉において現された)者(He who)」と「神(God)」とには、大きな相違があります。
「神」を「…という者」に変えてしまうことにより、イエス様が神であるという事実が排除されています。
ここは、イエス・キリストの神性に関して、聖書全体の中で最も明確に示している箇所の一つなのです。
それゆえ、この改ざん(改変)は、イエス・キリストの神性に対する直接的な攻撃として見られています。
300以上の小文字写本には「神は…現され」と書かれており、八つの写本だけが、それとは別のことを記しています。
その八つの写本のうち、五つの写本には、「神」の代わりに「…という者」と書かれており、三つの写本には、私的な解釈があります。
つまり、この箇所の真の読み方を証言している新約聖書のギリシャ語写本のうち、97パーセントがKJの読み方と一致しており、2パーセントが「…という者」と記しているのです。
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