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オリゲネスの『ヘクサプラ』とは?


オリゲネス『ヘクサプラ』とは?

 オリゲネスが作った旧約聖書「ヘクサプラ」(紀元245年)は、六つの欄がある並列聖書でした。
 "The Septuagint Version of The Old Testament"(Zondervan Edition 1970年 序文)には、こう記されています。  
    ヘクサプラには、
  • 第一欄に『ヘブル語本文』
  • 第二欄に『ギリシャ文字で表されたヘブル語本文』
  • 第三欄に『アキラ版旧約聖書』
  • 第四欄に『シマカス版旧約聖書』
  • 第五欄『七十人訳聖書』
  • 第六欄に『テオドシウス版旧約聖書』がありました」

 その内容は以下の通りです。

オリゲネス聖書
オリゲネスの改ざん旧約聖書『ヘクサプラ』
第一欄 ヘブル語旧約聖書
第二欄 ギリシャ文字で表されたヘブル語本文
第三欄アキラ訳ギリシャ語旧約聖書】
  • アキラ(紀元80年〜135年)は、占星術を捨てることを堅く拒んだことと、降霊術を行ったことで、クリスチャンの社会から除名された。
  • 彼は、ジュピター(ローマの最高神)のための異教の神殿を建設する指揮を執り、かつて至聖所のあった場所にローマ皇帝の像を据えた。
  • 彼は、メシア(キリスト)に関する多くの聖書の箇所を、それらが主なるイエス・キリストに当てはめるのが不可能であるように意図的に訳した。
  • 教父イレナエウスはアキラを、「聖書をゆがめる邪悪な者」として激しく攻撃した。
  • 彼は、イエスは、マリアと、「パンセラス」という名の金髪のローマ兵(ドイツ生まれ)との間の私生児であるとした。
第四欄シマカス訳ギリシャ語旧約聖書】
 シマカスは二世紀の異端エビオン派であり、イエス・キリストの神性を否定した。
第五欄七十人訳ギリシャ語旧約聖書】
 数々の外典を含む。
第六欄テオドシウス(セオドシオン)訳ギリシャ語旧約聖書】
 外典『スザンナの物語』を含む。テオドシウスは異端グノーシス派であったが、その後、ユダヤ教に転向した。


 オリゲネスの改ざん旧約聖書『ヘクサプラ』には、異端エビオン主義異端グノーシス主義という要素も含まれていることがわかります。


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