聖書の歴史 E-12 聖書の歴史 目次 

現代版聖書のルーツ5

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第五部 『現代版聖書』とは? (まとめ)


 第四部では、現代版聖書のルーツオリゲネス改ざん聖書』であることを見ました。
 この第五部では、これまでにわかったことがらを整理し、まとめることにしましょう。

引き継がれている《思想・信念》・累積されている《改ざん・編集》

 まず、オリゲネス改ざん聖書』から『現代版聖書』に至るまでの4段階を概観してみましょう。
 重要な事実は、《思想・信念》引き継がれており、《改ざん・編集》累積されていることです!
 四つの段階を順に見てみましょう。

1オリゲネス改ざん聖書』には、改ざんオリゲネス《思想・信念》が染み込んでいます。

オリゲネス聖書
オリゲネスによる《改ざん》


オリゲネス《思想・信念》
ギリシャ哲学新プラトン主義
異端エビオン主義異端グノーシス主義
万人が救われることになる
イエスは一人の被造物にすぎない
人は罪のない者となるために煉獄に行かねばならない
前世からの生まれ変わりを信じる
バプテスマを受けない幼児は地獄に行く】
聖書文字通りに解釈するものではない
アダムの存在も人間の堕落信じない
【創世記一章〜三章は歴史的記述ではない


2それから作られたバチカン写本・シナイ写本には、オリゲネス《思想・信念》が引き継がれているだけでなく、さらに、編集者であるエウセビウス《思想・信念》も染み込んでいます。

バチカン写本 シナイ写本
エウセビウスによる《編集》
エウセビウス《思想・信念》
異端アリウス主義
イエスは肉において来られた神ではない
イエスは一人の被造物にすぎない


3それから作られたRVには、オリゲネス《思想・信念》エウセビウス《思想・信念》も引き継がれているだけでなく、さらに、編集者であるRV編集者たち《思想・信念》も染み込んでいます。

RV RV編集者たちによる《編集》
RV編集者たち《思想・信念》
悪霊との交信ユニテリアン主義
イエス・キリストの神性を否定
聖書の霊感を否定
イエス・キリストのあがないを否定
三位一体を否定
進化論を支持


4それから作られた現代版聖書ネストレ-アーラント版/UBS聖書)には、オリゲネス《思想・信念》エウセビウス《思想・信念》RV編集者たち《思想・信念》も引き継がれているだけでなく、さらに、編集者である現代版聖書の編集者たち《思想・信念》も染み込んでいます!


現代版聖書の編集者たちによる《編集》
現代版聖書の編集者たち《思想・信念》
聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む
外典は霊感されている
聖書の逐語霊感を否定
聖書の正典性を疑う
聖書の無謬の霊感を否定
聖書を神のことばと信じない
聖書の摂理的保持の教えを否定
進化論ほかカトリック独自の教義を推進




 こうして、次のハンバーガーの図が出来上がります。

1オリゲネス改ざん聖書』
オリゲネス聖書
バーガー上
聖書改ざん者オリゲネスの《思想・信念》
【食材】オリゲネス聖書 オリゲネスの《改ざん》
バーガー下
2エウセビウス50冊の聖書バチカン写本・シナイ写本を含む)
バチカン写本シナイ写本
バーガー上
アリウス主義異端者エウセビウスの《思想・信念》
聖書改ざん者オリゲネスの《思想・信念》
【食材】オリゲネス聖書 オリゲネスの《改ざん》
エウセビウスの《編集》
バーガー下
3聖書本文RV
RV
バーガー上
RV編集者たちの《思想・信念》
アリウス主義異端者エウセビウスの《思想・信念》
聖書改ざん者オリゲネスの《思想・信念》
【食材】オリゲネス聖書 オリゲネスの《改ざん》
エウセビウスの《編集》
RV編集者たちの《編集》
バーガー下
4現代版聖書ネストレ-アーラント/UBS聖書


  
  
  
バーガー現代版聖書
現代版聖書編集者たちの《思想・信念》
RV編集者たちの《思想・信念》
アリウス主義異端者エウセビウスの《思想・信念》
聖書改ざん者オリゲネスの《思想・信念》
【食材】オリゲネス聖書 オリゲネスの《改ざん》
エウセビウスの《編集》
RV編集者たちの《編集》
現代版聖書編集者たちの《編集》
バーガー下


 したがって、現代版聖書を『読む』とは、このハンバーガーを食べることを意味します。




現代版聖書に染み込んでいる《思想・信念》《改ざん》

現代版聖書には、上記の数々の《思想・信念》が染み込んでいます。
 F・N・ジョーンズ博士は、以下の事例を紹介しています。(→E-6ネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文の検証
《F.N.ジョーンズ博士》
フロイド・ノレン・ジョーンズ

 マタイ19・17 オリゲネスの信念(至高善)への改ざん事例
 マルコ1・2、3 オリゲネスのグノーシス的信念への改ざん事例
 ルカ2・14 オリゲネスの信念(ギリシャ哲学)への改ざん事例
 ヨハネ1・18 アリウス派の異端の教えへの改ざん事例

現代版聖書には、数々の《改ざん・編集》による食い違い・矛盾等も染み込んでいます。
 W・N・ピッカリング博士は、削除により食い違いが生じている事例、自己矛盾している事例、改ざんにより明白な矛盾を生み出している事例、意味をなさない事例などを紹介しています。

 科学的にあり得ない本文事例…ルカ23・45
 キリストを「偽り者」としている本文事例…ヨハネ7・8
 明らかな偽りが述べられている本文事例…第一コリント5・1

現代版聖書の中に、これらオリゲネス哲学異端思想削除食い違い矛盾改ざん等が見られるのは、それらの元となっているバチカン写本・シナイ写本にこれらのものが含まれているからです。
《ジョン・W・バーゴン》
ジョン・W・バーゴン
 これらの写本を検証した人々が出した結論は、「福音書だけでも、バチカン写本には合計7578語改ざんがなされており、シナイ写本では改ざんの合計が、9000近くにもなる」というものでした。(D-11参照)

検証したジョン・W・バーゴン師は、この2写本は偽造された読み方、古代のとんでもない間違い、および、真理を意図的にゆがめたものなどが大量にある倉庫であると宣言しました。

《スクリブナー博士》
F.H.A.スクリブナー
同じく検証したF.H.A.スクリブナー博士は、シナイ写本は改ざんだらけであると述べました。

フロイド・N・ジョーンズ博士は、ネストレのギリシャ語本文を、ギリシャ語の聖書本文TRと比べると、新約聖書に36191箇所もの相違があると述べています。




総まとめ
 現代版聖書について、まとめてみましょう。

1そのルーツは、オリゲネスの『改ざん聖書』でした。

 オリゲネスは、ギリシャ哲学の影響を受け、聖書をそのまま受け入れず、
  自分の教理に合うように改ざんした『異端者』であった。

 オリゲネスは、「イエス様の言われたこと正すことさえしました」(→D-4オリゲネスの信念』参照)
 つまり、彼は、「イエス様の言われることよりも自分の主張のほうが正しい」としたのです。オリゲネス
 彼のは、イエス様ではなく、自分自身でした。
 彼にとっては、『イエス様は自分よりも下』だったのです!

 彼が作った聖書には、異端エビオン主義異端グノーシス主義という要素も含まれており、こういうものでした。
 オリゲネス改ざん聖書』には、
オリゲネス聖書   異端者たち『聖書』《外典》が含まれている。


 オリゲネス改ざん聖書』は、
  『異端の教え』と『改ざん聖書本文』から成る『異端聖書』である。


2次に、そのオリゲネスの『異端聖書』を利用したのが、オリゲネスを崇敬していたエウセビウスでした。

 エウセビウスは、オリゲネスを崇敬したアリウス主義異端者であった。

 オリゲネスの『異端聖書』から作られたバチカン写本・シナイ写本も、こういうものでした。
バチカン写本シナイ写本
 バチカン写本・シナイ写本も、
  『異端の教え』と『改ざん聖書本文』から成る『異端聖書』である。


3次に、この『異端聖書』であるバチカン写本・シナイ写本を利用したのが、RV編集者たちでした。
 彼らは、【イエス・キリストの神性を否定】し、【聖書の霊感を否定】し、【TR敵対視】し、 【イエス・キリストのあがないを否定】し、【三位一体を否定】し、【進化論を支持】する、【悪霊との交信者】や【ユニテリアン主義】の人々でした。
 彼らの作ったRVは、こういうものでした。
RV  バチカン写本・シナイ写本『改ざん聖書本文』から作られたRVも、
  同じく『改ざん聖書本文』である。


4最後に、その『改ざん聖書本文』であるRVを利用したのが、現代版聖書編集者たちでした。
 彼らは、【聖書の逐語・無謬の霊感否定し、神のことばと信じない】、【カトリック的統合に向けてエキュメニカル運動を推進】する人々であり、【聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む】、【外典は霊感されている】と考え、 【聖書の逐語霊感を否定】し、【聖書の正典性を疑い】、【聖書の摂理的保持の教えを否定】し、【進化論ほかカトリック独自の教義を推進】する人々でした。
 彼らによってネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文が編集され、それが各国語に翻訳されて現代版聖書が作られています。
 こうして、次の結論に導かれました。



現代版聖書ルーツオリゲネス『改ざん聖書』である。


4現代版聖書ネストレ-アーラント版/UBS聖書

  
  
  
バーガー現代版聖書
現代版聖書編集者たちの《思想・信念》
RV編集者たちの《思想・信念》
アリウス主義異端者エウセビウスの《思想・信念》
聖書改ざん者オリゲネスの《思想・信念》
【食材】オリゲネス聖書 オリゲネスの《改ざん》
エウセビウスの《編集》
RV編集者たちの《編集》
現代版聖書編集者たちの《編集》
バーガー下

 すなわち、現代版聖書とは、『オリゲネスの改ざん聖書』を中核(【食材】)とし、上記の数々の異端者たちおよび編集者たちによる《改ざん・編集》の結果も、彼らの四重の《思想・信念》添加物として大量に含んでいる文書なのです。

現代版聖書=オリゲネス『改ざん聖書』+《改ざん・編集》+《思想・信念》異端者たちおよび編集者たちによる)

 したがって、現代版聖書を『読む』とは、これら全部自分の内に取り込むことを意味します!





終わりに

真の『神の民』であるなら、神のことばを一点一画まで重要視するはずです。

「まことにあなたがたに言いますが…律法から文字の一点あるいは一画も…過ぎ去ることは決してないからです
(マタイ5・18)


イエス様は弟子たちに、『パン種注意し、気を付けていなさい』と言われました。

「イエス様は彼らに言われた。
 『パリサイ人たちとサドカイ人たちのパン種注意し、気を付けていなさい

 …それから彼らは、…パリサイ人たちとサドカイ人たちの教え気を付けているようと言われたことを悟った」
(マタイ16・6、12)


神はご自分の聖徒たちに、真の『神のことば』、本当の『みことば』を用意してくださいました。
 それにより、霊的に『成長する』ためです。


TR聖書 「生まれたばかりの赤ちゃんのように、みことばに合った、
ごまかしのない
を慕い求めなさい。
 それによって成長するためです」
(第一ペテロ2・2)



真の『神の民』は、神のことばの『一点あるいは一画』をも大切にすべきです。

 私と私の家族はヤーウェに仕えます(ヨシュア記24・15)と告白し、「私(のことばに恐れおののく者(イザヤ66・2)は、みことばに合った、ごまかしのないを慕い求めようではないでしょうか。



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