現代版聖書のルーツ1〜5 聖書の歴史 目次 

現代版聖書のルーツ1

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第一部 現代版聖書はどこから?


見た目だけでは、わからないこと

 たとえば、ウィンナーソーセージの中身は、見た目ではわかりません。
 ほとんどの人は、その『詰め袋』の中まで確認することなく、豚肉などの家畜の肉が入っていると思って食べているはずです。
 ところが、かなり前の話ですが、日本で破格の安値で売られていたウィンナーソーセージがありました。
 その中身の肉のルーツを探っていくと、東南アジアのある国にたどりつき、そこには『大ネズミ』死骸が山積みされていました。
 『豚肉』『大ネズミ』の肉とは味がちがうはずなのに、巧妙な『味付け』により、ほとんど見分けがつかないウィンナーソーセージに変えてしまうことは可能なのです。
 そうした『隠蔽(いんぺい)』が発覚しないうちは、人々はおいしい『豚肉』のウィンナーを食べていると思いつつ、実際は、『大ネズミ』の肉を食べさせられていたのです。
 混入物が『有害物質』である場合もあります。魚介類の中に『水銀』が入っていることを知らずに食べた人々が、さまざまな体の不調を訴えるようになりました。原因が『水銀』であると判明し、水俣病と命名されたのは、何年も後のことでした。その混入物は人々の脳にも諸器官にも影響を及ぼし、その魚介類を食べた人々の中には、言語障害,運動障害などの中枢神経系の障害が起こり、重症者は回復がきわめて困難で、死亡した人々も多数出たと報告されています。
 さて、『霊的食物』『有害物質』が混入していることは、あり得ないことでしょうか?
 あるいは、『霊的食物』の中身が、『豚肉』の代わりに『大ネズミ』の肉すり替わっていることは、あり得ないでしょうか?
 巧妙な『味付け』により、『隠蔽(いんぺい)』により、そうした事実が知られずにいることは、あり得ないでしょうか?
 『水銀』を含む魚介類を食べ続けたことにより、人々の脳も諸器官影響を受けて、回復がきわめて困難な障害が引き起こされましたが、『霊的食物』に関しては、大丈夫なのでしょうか?


● 二種類のハンバーガー

 この《 現代版聖書のルーツ》の学びでは、『霊的食物』である神のことば、聖書を、ハンバーガーに見立てて、イラストの図とともに説明していきたいと思います。
 ハンバーガーのメニューは、おもに二種類あります。TRによる聖書と、現代版聖書です。

TRによる聖書の中身は、TR聖書本文です。それは5000を越える聖書写本群B-2)が整理され、一つにまとめられたものです。

1TRによる聖書
TR聖書

 TR(『受け入れられた聖書本文』)と呼ばれるようになる前からも、TRの読み方の聖書は存在していました(B5,B6参照)。世界最古の紀元66年の読み方も(B3)、現在のTR聖書本文の読み方と同じです。
 TR聖書本文として整理し、まとめたのは、エラスムスステファヌス、ベザ、エルセビル兄弟、F.H.A.スクリブナー博士たちです。
 ルターの聖書・ティンダルの聖書・「キング・ジェームズ版(KJV)聖書」も、諸言語版のTR聖書も、 明治元訳 新約聖書新契約聖書TR日本語訳 新約聖書も、TR聖書本文に基づいて翻訳されています。


現代版聖書は、UBS版聖書本文、ネストレ-アーラント版聖書本文を原文または底本としています。

2現代版聖書
ネストレ-アーラント版/UBS聖書
  
  
  
バーガー現代版聖書

 これから、現代版聖書ルーツをたどり、その中身をさらに詳しく分析し、調べていくことにしましょう。
 これらの聖書本文が『何に由来しているか』を知ることは確かに重要ですが、『どういう思想や信念を抱いた人々の手を経て作られてきたか』を知ることも重要です。
 なぜなら、それらの人々は、そういう思いを込めて、自分たちが好ましいと思うように手がけたはずであり、そうして出来上がった作品(聖書)は、必然的に彼らの思想や信念反映されたものとなるからです。



● 知らされていない事実

 人間の歴史の中で、人々が知らずにいる、あるいは、知らされてこなかった『きわめて重要な事実』は数多く存在します。そして、このことは、 聖書に関わる歴史についても言えます。
 その原因は、1ほとんどの人に真実知らされてこなかったこと(第二部参照)と、2人々が知らずにいることをよしとしていることです。

『神のことばの真実』を伝えるミニストリーを行っているデイビッド・クラウド氏は、こう述べています。

 「私はアメリカ国内のあらゆる地域の聖書学校神学校(セミナリー)を訪れてきました。
 それらの学校の書店で共通して売られているのは、ブルース・メッツガーやフレデリック・ケニヨン、クルト・アーラント、F.F.ブルース等の著書です。これらの人々も、また、現代の本文批評学の諸理論を発展させてきた人々の多くも、聖書の無謬性否定する合理主義者たちです。

 福音派の人々もバプテスト派の人々も、彼ら自身が本文批評学を促進させてきたわけではなく、ただ、グリースバッハ、ケニヨン、メッツガー、アーラントらの教えに同調する人々の手からそれを受け取り、それを『最新の科学的な考え』として伝えているにすぎません。

 残念なことに、ほとんどの人は、牧師たちでさえも、自分たちが聖書学校で教わることを、注意深く、また祈りをもって詳しく調べることをしていません。
 そして、今日、神学教育を受けた人ほとんどの人は、『TR聖書本文〜KJV聖書』について知らずにいることをよしとしています。
 ほとんどの大学や神学校では、TR聖書本文の用語について教えていません。こうして、それらの学校を卒業するほとんどの人が、自分は聖書本文論議の両陣営のことを知っていると思いつつ、実際は片方の陣営のことしか知らないのです。
 聖書大学や神学校(セミナリー)のほとんどの卒業生は、ジョン・バーゴン、エドワード・ミラー、エドワード・ヒルズ、テランス・ブラウン、ドナルド・ウェイト、あるいは、KJV聖書およびそのTR本文を擁護する学者たちの著作を一度も読んだことがないのです。
 何十人もの人々が私に、彼らは聖書の教育を受けていた期間、聖書本文や聖書の数々の版の論議について、その両陣営のことをはっきり知らされたことがなかったと証言しました。
 その後、先に挙げた人々の著作を彼らが自分で学んだ時、初めてKJV-TRの擁護を正しく評価できるようになったのです。
 
不信の泉から生じた本文批評学David Cloud, Way of Life Literature,2009

 この《現代版聖書のルーツ 》の学びで、そのような知らずにいたことはっきり知らされたことがなかったことなども明らかになるはずです。
 現代版聖書ルーツをたどるに当たり、その原本・底本となっているネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文について詳しく見ていくことにしましょう。



ネストレ-アーラント版本文はどこから?

 まず、ネストレ-アーラント版本文について見てみましょう。
 当初のネストレ-アーラント版聖書本文について、ケン・マット博士は、こう述べています。

 「1898年、エバハルト・ネストレという人物が『ギリシャ語新約聖書』の第一版を創りました。
 それは、ティッシェンドルフ(シナイ写本発見者)の写本と、ホートおよびウェストコットの作った聖書本文RVと、ウェイマウスの本文から成り立っていました。

RV
+ティッシェンドルフ
シナイ写本発見者)の写本
+ウェイマウスの本文

(1901年、ネストレはウェイマウスの本文を、1894年のベルンハルト・ヴァイスの本文で置き換えました)
ケン・マット博士 E-4参照)





UBS版本文はどこから?

 次に、UBS版聖書本文について見てみましょう。
 UBS聖書本文の編集者ブルース・メッツガーはこう述べています。(E-2

 「UBSギリシャ語新約聖書を作成した国際委員会は、ウェストコットとホートの聖書本文(RV)をその土台の本文として採用しただけでなく、彼らの方法論にも従った…」

RV

 このように、UBS版聖書本文は聖書本文RVに由来していることがわかります。

● 統一された同じ本文
 現在、ネストレ-アーラント版聖書本文もUBS版聖書本文も同じ本文です。(E-3  E-4  E-5 参照)

「『ネストレ-アーラント版聖書本文』第27版(2006年発行)…それは、『UBS版聖書本文』(聖書協会世界連盟 United Bible Societies)第4版と同じ本文です。
 これらは、ESV, NIV, NASB, HCSV聖書、 および、 新たなカトリックの聖書などの現代版聖書が土台としている『読み方』および本文です」


=



ネストレ-アーラント版聖書本文』には、こう書かれています。(E-4
 「1955年、K.アーラントは、M.ブラック、B.M.メッツガー、A.ウィグレン、およびC.M.マルティニとともに『ギリシャ語新約聖書』を作成するための編集委員会に参加するよう招かれた。それは、数々の選択された箇所に関する研究資料付きのギリシャ語本文であり、世界の聖書翻訳者たちが利用するために意図されたものである(第一版:1966年、第二版:1968年)。
 『ネストレ-アーラント版聖書本文』および『UBS版聖書本文』の二つの版の作業は、しばらくの期間、平行して行われた。
 その結果、『ネストレ-アーラント版聖書本文』第26版(1979年)と、『UBS版聖書本文』第3版(1975年)は、土台となる同じ本文を共用した。
 この二つの聖書本文によって共用された本文は、世界各国の聖書協会によって採用された。

 そして、バチカン(ローマ教皇庁)と聖書協会世界連盟(UBS)との間での協定に従って、この本文は、彼らの監督の下で作成される新たな翻訳聖書および改訂版の土台として用いられている。
 このことは、異なる宗派間での関係に関して、意義深い一歩である」

ネストレ-アーラント版聖書本文』第27版(2006年),p.45 


 以上のことから、現代版聖書が、おおむね、『ウェストコットとホートの聖書本文(RV)』に由来していることがわかります。



● 現代版聖書の編集者たちとは?
 また、これらの本文を編集したのは、K.アーラント、M.ブラック、B.M.メッツガー、A.ウィグレン、およびC.M.マルティニでした。
 彼らは、こういう人物でした。(E-2

《現代版聖書の編集者たち》trbible trbible
ブルース・メッツガー
  • 彼は、モーセが五書を書いたのではないと信じていました。
  • 彼は、旧約聖書は、「神話と伝説と歴史」の混合物であると信じていました。
  • 彼は、ノアの時代の世界規模の洪水記録は誇張されたものだと信じていました。
  • 彼は、『ヨブ記』は民話であると信じていました。
  • 彼は、エリヤやエリシャの奇跡の記述には、「伝説的な要素」が含まれていると信じていました。
  • 彼は、ヨナ書の記述は『伝説』だと信じていました。
  • 彼は、『ダニエル書』には奇跡的な預言は含まれていないと信じていました。
  • 彼は、『牧会書簡』はパウロが書いたのではないと信じていました。
  • 彼は、『ペテロの第二の手紙』はペテロが書いたのでではないと信じていました。
  • 以上のことはすべて、『Reader's Digest Condensed Bible』の脚注で見出すことができます。これはメッツガーが編集した聖書です。また、『New Oxford Annotated Bible』(メッツガーが共編者)の中でも見出すことができます。
  • 彼は、外典を含み、エキュメニカルでリベラルな聖書『NRSV』の編纂者でした。彼はそれをローマ法王に贈呈しました。
  • 彼は、『ヘルマスの牧者』『クレメントの手紙』などの外典を霊感されたものとみなしました。
  • 彼は、不可知論者(神の存在は知り得ないとする)エールマンとの共著者でした。(E-2
クルト・アーラント
  • 彼は、聖書の逐語霊感否定しました。
  • 彼は、エキュメニカルな新たな正典聖書(カトリックの数々の外典を含むことになるもの)を受け入れることにより、キリスト教のすべての教派が一つの『体』に統合されることを望みました。(クルト・アーラント著『新約聖書正典の問題』pp. 6,7,30-33)
  • 彼は、リベラル派であり、聖書の各書の正典性を疑いました。
  • 彼は、聖書を神のことばとは信じませんでした。
マシュー・ブラック
  • 彼は、『Peake's Commentary on the Bible』の共同編集者(1982年)でした。この書物は、キリスト教の根本教理大胆に反対する書であり、編集者たちは聖書の無謬の霊感も、摂理的保持の教え否定しています。
カルロ・マルティニ
  • 彼は、進化論ほか、カトリック独自の数々の教義を推し進めるカトリックの枢機卿であり、イエズス会の会士でした。
  • 彼は、『ニューエイジ、一つの世界宗教』を推進させるべく世界中から100人を越える宗教指導者たちから成る統合会議を招集しました。
  • 彼は、すべての教団および宗教カトリック的統合へ導こうとするエキュメニカル運動および統合運動推進の急進派でした。





 つまり、これらの現代版聖書編集者たちは、
  • 聖書の逐語・無謬の霊感否定し、神のことばと信じない
  • 不可知論者との共著者である】
  • 【キリスト教の根本教理に大胆に反対する
  • カトリック的統合に向けてエキュメニカル運動を推進する】人々であり、

彼らの思想・信念は、こうでした。
聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む外典は霊感されている
聖書の逐語霊感を否定聖書の正典性を疑う
聖書の無謬の霊感を否定聖書を神のことばと信じない
聖書の摂理的保持の教えを否定進化論ほかカトリック独自の教義を推進

 このような人々から成る委員会での『話し合い』によって現代版聖書の原文(底本。ネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文)が編集されて作られ、その原文が翻訳されて世界各国の聖書が作られています。
 図示すると、こうなります。

RV
+
《現代版聖書編集者たちの思想・信念
聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む
外典は霊感されている
聖書の逐語霊感を否定
聖書の正典性を疑う
聖書の無謬の霊感を否定
聖書を神のことばと信じない
聖書の摂理的保持の教えを否定
進化論ほかカトリック独自の教義を推進




 『霊的食物』である神のことば、聖書を、ハンバーガーに見立てるなら、こう表現することができます。

UBS版/ネストレ-アーラント版聖書本文は、
  • K.アーラント、M.ブラック、B.M.メッツガー、マルティニらの『料理人』が、
  • RV聖書本文という【食材】に、
  • 自分たちの思想・信念という『調味料』を加え、
そうして作り出された『メニュー』である。

 こうして出来上がったハンバーガー(現代版聖書)は、下図のようになります。
バーガー現代版聖書
【調味料】
聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む】【外典は霊感されている】【聖書の逐語霊感を否定】【聖書の正典性を疑う】【聖書の無謬の霊感を否定】【聖書を神のことばと信じない】【聖書の摂理的保持の教えを否定】【進化論ほかカトリック独自の教義を推進
【食材】RV
バーガー下

この《現代版聖書のルーツ》の初めに述べたように、これらの聖書本文が『何に由来しているか』を知ることは確かに重要ですが、 『どういう思想や信念を抱いた人々の手を経て作られてきたか』を知ることも重要です。なぜなら、彼らはそういう思想や信念を込めて、自分たちが好ましいと思うように手がけたはずであり、そうして出来上がった作品(聖書)は、必然的に彼らの思想や信念反映されたものとなっているからです。
 つまり、こうして出来上がったハンバーガー(現代版聖書)は、K.アーラント、M.ブラック、B.M.メッツガー、マルティニという『料理人』たちが、【食材】に彼らの思想・信念という『調味料』『味付け』した料理となっているのです。

 したがって、現代版聖書を『読む』とは、このハンバーガーを、【食材】『調味料』も、自分の『霊的食物』として食べることを意味します。


次に、このハンバーガー『ハンバーガーショップ』『生産工場』を見学することにしましょう。
 聖書協会UBSとは、どういう『ショップ』・『工場』なのでしょうか?



● 聖書協会UBSとは?
 このネストレ-アーラント版/UBS版版聖書本文の促進者である『聖書協会世界連盟』UBS United Bible Societies)は、各国の聖書協会を統轄するエキュメニカル(全教会を統一させようとする運動の)団体です。(E-3
 聖書協会世界連盟のメンバーである『英国外国聖書協会』(British and Foreign Bible Society)は、英語聖書を最初に出版し頒布した聖書協会でした。
 ところが、1831年には、この聖書協会はユニテリアン派の信者と公言する人々を重要な地位に就けていました。ユニテリアン派の信者は、イエス・キリストが神であることを信じていません
 この聖書協会にユニテリアン派の信者たちが関わりを深めつつあることを懸念するようになったメンバーたちは、それから分離して、『トリニテリアン聖書協会』TBS Trinitarian Bible Society)を設立しました。

 トリニテリアン聖書協会TBS)は今日に至るまでテクストゥス・レセプトゥス(TR)を発行し続けていますが、『英国外国聖書協会』および『聖書協会世界連盟』UBS)は、19世紀後半にテクストゥス・レセプトゥス(TR)を破棄しました。
 聖書協会世界連盟UBS)は、バチカンローマ教皇庁)という後ろ盾を持っています。

英国外国聖書協会(1804年設立)
ユニテリアン派[イエス・キリストの神性を否定]を含む
ローマ・カトリックと協力関係
『イエスの御名』による祈り聖書朗読禁止
カトリックの聖書外典付)も発行
        
トリニテリアン聖書協会
TBS 1831年分離独立
 ユニテリアン派を含まず)
  • 英国外国聖書協会(ユニテリアン派を含む)
  • アメリカ聖書協会ABS 1816年設立
    ローマ・カトリックの聖書も発行)
  • および、他の11の聖書協会が合体して
    ↓
聖書協会世界連盟UBS
(1946年設立)
        
 TRに基づく聖書の発行
TR
kjbible

TR聖書
RV/UBS版本文に基づく聖書の発行
RV
nebible

バーガー上
RV
バーガー下





聖書協会世界連盟UBS)についてディビッド・クラウド氏はこう述べています。

 「『英国外国聖書協会』は1804年にイギリスのロンドンで設立されました。
 この協会は当初からローマ・カトリックの司祭たちと協力関係を持っていました。
 『アメリカ聖書協会』聖書協会(ABS)の設立(1816年)の際には、ローマ・カトリックの指導者たちもその創設に関わるべく招かれました。
TBS発行『Quarterly Record誌』
“The Bible Societies,”Jan.-Mar., 1979, pp. 13-14)
ユニテリアン派との関わり

 『英国外国聖書協会』は当初からユニテリアン派とも関わっていました。
 彼らは聖書の三位一体の神(父、御子、聖霊)を否定し、キリストの神性否定し、私たちの主が神であり人であられたこと激しく否定します。
 彼らはまた、聖書の無謬性否定し、キリストによる身代わりのあがないなども否定します。
 彼らは『クリスチャン』とみなすことができるでしょうか?
 ところが、『英国外国聖書協会』は創設してすぐに、これらユニテリアン派の人々をメンバーに加えたのです。…


トリニテリアン聖書協会TBS)の分離と独立

 トリニテリアン聖書協会が設立されたのは、『英国外国聖書協会』の憲章とポリシーに関して、そのサポーターたちの間で論議がなされた後の1831年のことでした。
 『主なるイエス・キリストの神性を否定するユニテリアン派の人々を、この協会のメンバーとすることも、職務に就けることはできない』ことをはっきりさせるための、聖書的教義の土台が欠如していることに対して、深い懸念が表明されました。
 そのような土台を導入する動議が、ロンドンにおける例年の会合で長く、熱く議論されました。
 しかし、その動議は大多数の反対却下されました。

 『英国外国聖書協会』の非聖書的なポリシーを変更することの見通しが全くないことが明らかになった時、『聖書的原則に基づく聖書協会』を設立するための会合が召集されました。
TBS発行『Quarterly Record誌』
No. 475, April-June, 1981, p. 3)
 こうして、1831年、トリニテリアン聖書協会TBS)が誕生しました。


UBSエキュメニカル運動

 今日、UBSエキュメニカル運動に専心しています。
 『アメリカ聖書協会』聖書協会(ABS)発行の小冊子(1970年)に、こう書かれています。
 「教派間での関係に関して、数々の聖書協会の唯一の関心事は、すべての信者を、その人の私的な信条どういうものであれ、あらゆる言語で福音を宣べ伝えるという緊急の努めに就かせることである。…これら数々の聖書協会は、教派や教理相違に関係なく、キリスト教会全体に仕えるよう努める」
TBS発行『Quarterly Record誌』
Jan.-Mar. 1979, pp. 13-14)
 このように、UBSは、信仰教理が彼らの関心事ではないことを認めています。
 聖書を発行する人々が、その数々の教えに関心がないとは、何と不思議なことでしょう!
 …ローマ・カトリックの枢機卿フランシス・アリンツェは、UBS副総裁でした。
 枢機卿カルロ・マルティニは1967年から2002年までUBSギリシャ語新約聖書の編集委員の一人でした。…」
(ディビッド・クラウド,『UBSとローマ』
The United Bible Societies and Rome


 こうして、このハンバーガー『ハンバーガーショップ』『生産工場』の見学から、聖書協会UBSについて、次のことがわかります。
  1. 設立当初から『ユニテリアン派』の影響を大きく受けている。
  2. 要職に枢機卿が就任するなど『ローマ・カトリック』との関わりが深い。
  3. その人の私的な信条どういうものであれ』『教派や教理相違に関係なく』という姿勢をもって『エキュメニカル運動』を推し進めている。



第一部のまとめ
 以上をまとめると、UBS版ネストレ-アーラント版に基づく現代版聖書に関して、次のようになります。

    現代版聖書は、おおむね、聖書本文RVに由来する。
聖書本文RV

RV
ネストレ-アーラント版/
UBS版聖書本文
ubsbible
《現代版聖書》

  
  
  

現代版聖書『料理人』(編集者)たちは、次のような人々でした。
  • 聖書の逐語・無謬の霊感否定し、神のことばと信じない
  • 不可知論者との共著者である】
  • 【キリスト教の根本教理に大胆に反対する
  • カトリック的統合に向けてエキュメニカル運動を推進する】人々であり、

彼らの思想・信念は、こうでした。
聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む外典は霊感されている
聖書の逐語霊感を否定聖書の正典性を疑う
聖書の無謬の霊感を否定聖書を神のことばと信じない
聖書の摂理的保持の教えを否定進化論ほかカトリック独自の教義を推進

 このような人々から成る委員会での『話し合い』によって現代版聖書の原文(底本。ネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文)が編集されて作られ、その原文が翻訳されて世界各国の聖書が作られています。

RV
+
《現代版聖書編集者たちの思想・信念
聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む
外典は霊感されている
聖書の逐語霊感を否定
聖書の正典性を疑う
聖書の無謬の霊感を否定
聖書を神のことばと信じない
聖書の摂理的保持の教えを否定
進化論ほかカトリック独自の教義を推進


したがって、このような思想・信念を持っている人々が、おもに聖書本文RVから、現代版聖書の原文(底本)であるネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文を作成しており、彼らによって作成されたその原文が、翻訳者たちによって世界の諸言語に翻訳され、世界各国の《現代版聖書》が作られていることがわかります。
 こうして出来上がったハンバーガー(現代版聖書)は、下図のようになります。

《現代版聖書》
ネストレ版/UBS聖書
  
  
  



バーガー現代版聖書
【調味料】
聖書は神話や伝説や誇張や民話を含む】【外典は霊感されている】【聖書の逐語霊感を否定】【聖書の正典性を疑う】【聖書の無謬の霊感を否定】【聖書を神のことばと信じない】【聖書の摂理的保持の教えを否定】【進化論ほかカトリック独自の教義を推進
【食材】RV
バーガー下

 →【緑色調味料】【料理人】


また、ハンバーガー現代版聖書)の『ショップ』であり『生産工場』である聖書協会UBSが、次のような団体であることもわかりました。
  1. 設立当初から『ユニテリアン派』の影響を大きく受けている。
  2. 要職に枢機卿が就任するなど『ローマ・カトリック』との関わりが深い。
  3. その人の私的な信条どういうものであれ』『教派や教理相違に関係なく』という姿勢をもって
    『エキュメニカル運動』を推し進めている。

 したがって、現代版聖書を『読む』とは、このような『工場』で作られたハンバーガーを、【食材】『調味料』も、自分の『霊的食物』として食べることを意味します。





 次に、この聖書本文RVとは何か、そして何に由来するかを見てみましょう。


2聖書本文RVはどこから?
3バチカン写本・シナイ写本とは?
4オリゲネスの『改ざん聖書』とは?
5現代版聖書とは?



……

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