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■ビブリア・ヘブライカとは? 彼が編纂して作り出したビブリア・ヘブライカとはどういうものでしょうか? D.A.ウェイト博士はこう説明しています。
つまり、それら二万ないし三万に及ぶ『異読』(示唆あるいは推奨されている異なる読み方、変化形)を翻訳者が自由に取捨選択して翻訳することにより、ベン・ハイームによるあの基準のマソラ本文による旧約聖書とは異質の『旧約聖書』を多く作り出すことが可能とされたのです。 構成を図示すると、こうなります。 図は、ビブリア・ヘブライカ(1937年版)の5ページ(創世記3・17〜4・9)の 一部です。
上段に、《ヘブル語本文》、すなわち、レニングラード写本による本文(マソラ本文(ヤコブ・ベン・ハイーム編纂の"基準の本文")とは異質の本文)があります。 下段に、《編集者キッテルによる欄外注釈》があります。 その『注釈』は、 【1】【編集者の推測】+【2】【諸資料】から成っています。
【1】【編集者の推測】 図の赤線部分が【編集者キッテルの推測】です。 「おそらく、こう(変えて)読むべし」「たぶん、こうである、こうかもしれない」「たぶん、こう(変えて)読む、こう読むかもしれない」「たぶん、付加すべし」「たぶん、削除すべし」…という箇所です。ひんぱんに登場します。(S4-3 で詳述) 【2】【諸資料】 図の赤線以外の部分に含まれている【諸資料】の中身(マソラ本文以外のもの)は、次の通りです。 (マソラ本文(ヤコブ・ベン・ハイーム編纂の"基準の本文"は参考資料の一つとして扱われています!) それ以外の資料は、「異端者・異教徒らの文書、西洋・東洋の諸文書、改ざん聖書本文」などです。(S4-4で詳述)
ただし、これらだけではありません。 その後の改訂により、以下の要素も加えられました。
したがって、これらの中身を含むビブリア・ヘブライカを図示すると、こうなります。
![]() 次に、【1】の【編集者の推測】について詳しく見てみましょう。 |
■さらに深い理解のために(英語)… ■The Ben Asher text in not the Ben Chayyim text. Watch out for the Kittel family (キッテル親子の著作に関して…ユダヤ人クリスチャンの見解) ■Biblica-Hebraica-Ancient-Manuscripts.pdf(ビブリア・ヘブライカと古代文書) ■Biblical Hebraica and Ancient Manuscripts | Bible Questions and Answers(ビブリア・ヘブライカと古代文書) ■The Kings Bible (マソラ本文とキッテルの本文) ■Biblia Hebraica 第一版 第一部(ビブリア・ヘブライカ 第一版の第一部 オンライン) ●さらに深く学ぶためのリンク集 |
聖書の歴史 目次 |
●歴史S 改ざん旧約聖書の歴史
《七十人訳聖書とは?》 1 七十人訳聖書…だれかの想像の産物! 2 『だまし物』『でっち上げ』の七十人訳聖書 3 七十人訳聖書の人為的加工と矛盾 《ビブリア・ヘブライカとは?》 4 ビブリア・ヘブライカ_改ざん聖書本文
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■本当の聖書の歴史概観 ■聖書改ざんの歴史概観 ■新約聖書の歴史 並列概観
■シナイ写本の偽造プロセス
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