ビブリア・ヘブライカ日本語旧約聖書S4-2 聖書の歴史 目次 

ビブリア・ヘブライカとは?


ビブリア・ヘブライカとは?

 異教徒キッテルが編纂して作り出したビブリア・ヘブライカとはどういうものでしょうか?
 D.A.ウェイト博士はこう説明しています。

『ビブリア・ヘブライカ』(BHK、BHS)はいずれも、その欄外に、1ページにつき15ないし20『異読』示唆あるいは推奨されている異なる読み方、変化形)を載せています。
 ヘブル語旧約聖書の本文全体では、『異読』の総数はおよそ二万ないし三万になります」

 この『異読』とは、異教徒キッテル示唆あるいは推奨する異なる読み方、変化形です。
 つまり、現代版聖書の編集者・翻訳者がそれら二万ないし三万に及ぶ『異読』自由に判断し、取捨選択して翻訳することにより、マソラ本文に基づく真の旧約聖書とは異質の"旧約聖書"を作り出すことが可能なのです。



ビブリア・ヘブライカの構成

 ビブリア・ヘブライカ構成を図示すると、こうなります。
 図は、ビブリア・ヘブライカ(1937年版)の5ページ(創世記3・17〜4・9)の一部です。


ビブリア・ヘブライカ構成


 上段に、《ヘブル語本文》、すなわち、レニングラード写本による本文(マソラ本文ヤコブ・ベン・ハイーム編纂の"基準の本文")とは異質の本文)があります。
 下段に、異教徒の編集者キッテルによる注釈があります。

ビブリア・ヘブライカの構成
  • 《ヘブル語本文》
  • キッテルによる注釈》
    • 1【キッテルの推測
    • 2【諸資料】
ビブリア・ヘブライカ

 その『注釈』は、 1【キッテルの推測2【諸資料】から成っています。

1【キッテルの推測(次ページのS4-3で詳述)
 上図の赤線部分異教徒キッテル推測です。
 「おそらく、こう(変えて)読むべし」「たぶん、こうである。こうかもしれない」「たぶん、こう(変えて)読む。こう読むかもしれない」「たぶん、付加すべし」「たぶん、削除すべし」…という箇所です。ひんぱんに登場します。

2【諸資料】S4-4で詳述)
 キッテルが用いた『諸資料』のおもな中身は、こういうものです。
  • オリゲネスの資料
  • 異端者・異教徒らの文書
  • 西洋・東洋の諸文書…など
異端者たち

 まず、1【編集者の推測について詳しく見てみましょう。

さらに深い理解のために(英語)
The Ben Asher text in not the Ben Chayyim text. Watch out for the Kittel family
(キッテル親子の著作に関して…ユダヤ人クリスチャンの見解)

Biblica-Hebraica-Ancient-Manuscripts.pdf(ビブリア・ヘブライカと古代文書)
Biblical Hebraica and Ancient Manuscripts | Bible Questions and Answers(ビブリア・ヘブライカと古代文書)
The Kings Bible (マソラ本文とキッテルの本文)
Biblia Hebraica 第一版 第一部(ビブリア・ヘブライカ 第一版の第一部 オンライン)
さらに深く学ぶためのリンク集



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