現代の異端・カルトの教えに対する聖徒たちの対処は、イエス様の時代のパリサイ人たちやサドカイ人たちに対するイエス様の対処から学ぶことができます。
パリサイ人たちやサドカイ人たちは、自分たちこそ聖書の教えを正しく守っていると考えていたかもしれませんが、実際には、危険な偽りの教えを広めていて、神から退けられている人々でした。
イエス様は彼らに関してこう言われました。
「パリサイ人たちとサドカイ人たちのパン種に注意し、気を付けていなさい」(マタイ16・6) |
そのパン種とは、彼らの教えのことでした。
「彼ら(弟子たち)は、彼が…パリサイ人たちとサドカイ人たちの教えに気を付けているようにと言われたことを悟った」(マタイ16・12)
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なぜ、彼らの「教え」は危険なのでしょうか?
聖書はこう教えています。
「あなたがたは立派に走っていました。だれがあなたがたを、真理に聞き従わないようにとどめたのですか?
…わずかのパン種が、粉のかたまり全体を発酵させるのです」(ガラテヤ5・7〜9)
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すなわち、「わずかのパン種が粉のかたまり全体を発酵させる」ように、
異端・カルト信奉者たちのわずかの偽りの教えが聖徒たちに悪影響を及ぼし、真理に聞き従わないようにとどめてしまうからです。
ガラテヤの教会には、すでに、その「わずかのパン種」による犠牲者たちが存在していたのです。
異端・カルト信奉者たちの「教え」は、最終的には聖徒たちの信仰を破壊しまう危険なパン種なのです。
聖書は、はっきりとこう教えています。
「わずかのパン種が、かたまり全体を発酵させることを知らないのですか?
ですから、その古いパン種を除いて清めなさい。
…私たちは…パン種の入っていない、純真と真実とのパンで祭りをしようではありませんか」(第一コリント5・6〜8)
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聖徒たちにとって非常に重要なのは、異端・カルトのわずかの「教え」でも「除いて清める」ことです!
それは、聖徒たちが「純真と真実とのパン」で神に受け入れられる健全な信仰生活を維持するためです。
◆異端・カルト信奉者たちに対する聖徒たちの対処
聖徒たちは、この異端・カルト信奉者たちに対しては、どう対処すればよいのでしょうか?
主なるイエス・キリストはその答えをはっきり語られました。
それから弟子たちがそばに来て、彼に言った。
「パリサイ人たちがみことばを聞いてつまずいたのを、ご存じですか?」
彼は答えて言われた。
「天の私の父がお植えにならなかった植物はみな、根ごと引き抜かれるようになります。
あなたがたは彼らを放っておきなさい。
彼らは、盲人たちを導く盲目の道案内人たちです。
盲人が盲人を道案内していれば、二人とも穴の中に落ちて行くようになります」(マタイ15・12〜14)
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聖徒たちは彼らを放っておくべきです。
すなわち、彼らとのどんな霊的関わりからも離れているべきです。
さらに、聖書はこう言っています。
「あなたがたは不信者たちと不釣り合いのくびきをいっしょに付けてはいけません。
なぜなら、義と不法とに何の共有があるでしょう?
光は闇と何の交わりがあるでしょう?…
あるいは、信者は不信者といっしょに何の分け前があるでしょう?…
それゆえ、あなたがたは彼らの真ん中から出て行き、分離しなさい、と主が言われる。
また、汚れたものに触れてはならない。
そうすれば私はあなたがたを受け入れ、…」(第二コリント6・14〜18)
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真の聖徒たちは、「ちがう教え」をもたらす者たちから「離れていなさい」と命じられています。
「もし、だれかが、ちがう教えをしていて、私たちの主なるイエス・キリストの健全なことばと、敬虔にかなった教えに同意しないなら、
4 彼は高慢にされており、何もわかってなく、かえって、論争や、ことばの争いの病気にかかっているのです。
それらの中から、ねたみ、争い、悪口、邪推が生じており、
5 知性がすっかり腐敗していて、真理を奪い取られてしまっていて、敬虔を利得手段とみなしている人たちの、はずれた論争が生じているのです。
あなたは、そのような人たちから離れていなさい」(第一テモテ6・3〜5 TR 新約聖書)
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偽りを教える者たちから離れているべきことは、テモテに対してだけでなく、すべての真の福音信仰者に対しての命令です。
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