これまでの内容を復習すると、こうなります。
- シナイ写本は確実に偽造物です!(V1)
それは19世紀の産物であり、シナイ写本の中の『新約聖書』のほぼすべては、コンスタンティン・シモニデス氏(1820年〜1890年)によって書かれました。
(ただし、シモニデス氏は、偽造する目的で書いたのではなく、ロシア皇帝への献呈品として善意で模写したにすぎません。彼はだまされたのです)
- バチカン写本も確実に偽造物です!(V2)
同じ一人の筆記者(偽造犯罪者)が19世紀にシナイ写本のマルコの福音書の終わりの箇所を含む数ページを書き、バチカン写本の中の『新約聖書』も書きました。(この偽造犯罪者は仲間の者たちと共謀し、人々をだます目的で書きました)
シナイ写本とバチカン写本の『新約聖書』の二人の著者を図示すると、こうなります。
19世紀の人物であるこの二人が、現代版『新約聖書』の土台となっている二写本を実際に書いたのです。
裏返して言えば、現代版『新約聖書』の読者は、ほぼ実質的に、『19世紀のこの二人が書いたもの』を読んで(読ませられて)います!
詳しく見ていくことにしましょう。
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